日付:2009年5月2日(土)
天候:晴れ
気温:-
予選1回目結果:4位
予選2回目結果:6位
日付:2009年5月3日(日)
天候:曇り
気温:-
決勝第1レース結果:6位
決勝第2レース結果:4位
決勝概要
F1イギリスグランプリが行われることでも有名な、シルバーストングランプリサーキット。数多くの名勝負を演出してきたこのサーキットが英国F3第2戦の舞台である。
第1レース、4位からスタートした中嶋はスタートを無難に決め、4位で周回を重ねる。ペースに勝る中嶋は3周目、バックストレートエンドのコーナーに狙いを定め、バックストレート前にあるマゴッツ・ベケッツと呼ばれる高速コーナーで前の車との距離を縮めた。しかし、その瞬間ダウンフォースを失った車はリアタイヤのグリップを保つことが出来ず、大きくバランスを崩してしまった。バックストレートに向けて十分なスピードを乗せることが出来なかった中嶋は、逆に2つポジションを落としてしまう。ポジションを上げるべく果敢に攻めに出た結果が裏目に出てしまった格好となった。この後はポジションの変動がなく、6位でのフィニッシュとなった。優勝は、ハイテックのレンジャー・ヴァン・デル・ザンデ(オランダ)。
第2レースは6位からのスタート。スタート直後、中嶋は1コーナーの立ち上がりで1台に先行されてしまうが、続くバックストレートでスリップストリームを活用し、ストウと呼ばれる高速コーナーで前を走る2台を同時に抜くことに成功。5位に浮上する。その後はトップグループとほぼ同じペースでラップを重ね、付かず離れずといった状況が続く。しかし、レース終盤になると前を走る車のペースが徐々に落ち始め、中嶋にチャンスがやってくる。16周目に第1レースの優勝者であるヴァン・デル・ザンデをパスすると、2秒以上前を走っていた3位のチルトンを1周につき1秒以上速いペースで追い上げる。最終的には0.2秒足らず惜しくも4位となったが、次回以降のレースでの表彰台の期待が膨らむレース内容であった。優勝はカーリンのダニエル・リカード(オーストラリア)。
中嶋大祐コメント
どちらのレースでも表彰台のチャンスが十分にあったので、悔しい気持ちが強いです。ですが、開幕戦の後に課題として残ったレースペースは今回のレースでは良かったと思いますし、予選でのパフォーマンスも前回と比べると向上しましたので、チームには感謝しています。
第1レースではミスによってポジションを失ってしまいましたが、実はこのミスによって自分の車の改善点が見つかり、第2レースではそれが功を奏しました。今はまだ表彰台に乗るために不完全な部分がいくつかありますが、レースを重ねるごとに良くなっていますので、今後もこの流れを保っていきたいと思います。
アンソニー・ハイアット(Anthony Hieatt)監督コメント
大祐とカルロスはシルバーストンで良い仕事をし、日曜日には2人とも良いレースを見せてくれた。カルロスは現在スタートでポジションを落としてしまうことが多いが、経験とともに克服するはずである。彼はロッキンガムでのテストで非常に速かったため、次のラウンドでは良い結果を出してくれると思う。大祐は引き続きチームにとって貴重な人材であり、近いうちに表彰台に立つことは間違いない。
中嶋大祐コメント
第3戦ではトップから0.1秒遅れの4位ということで、決して悪い結果ではありませんが、どちらかというと悔しい気持ちの方が強いです。どちらの予選でもアタックをするタイミングを失敗してしまったかな、というのが正直な感想です。これはチーム全体にとって良い経験になったと思うので、次回以降の予選に活かしていきたいと思います。