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レースレポート

英国F3 第3戦 ロッキンガム

予選

日付:2009年5月30日(土)
天候:晴れ
気温:-

予選1回目結果:7位(トップとの差 0.364秒)
予選2回目結果:7位(トップとの差 0.208秒)

不運に見舞われ、2戦とも7位グリッドとなる

中嶋大祐コメント

車の調子は良かったのですが、2回ともトラフィックやイエローフラッグの影響によって望んでいたタイミングでタイムアタックを行うことが出来ませんでした。クリアな状態でタイムを計測出来た時にはすでにタイヤの性能が落ち始めていて、残念な結果に終わってしまいました。0.1秒で順位が大きく変わるような状況であっただけに、とても悔しいです。

決勝

日付:2009年5月31日(日)
天候:晴れ
     気温:-

決勝第1レース結果:3位
決勝第2レース結果:4位

待望の表彰台。ポイントランキングも3位へ

決勝概要

雲ひとつない青空の下行われた第3ラウンド。舞台は、楕円形のオーバルサーキットを一部使用する特徴的なレイアウトを持ったロッキンガム・モータースピードウェイである。

第1レースは、ポイントリーダーであるダニエル・リカードがスタート直後の1コーナーで前方の車に追突をしてリタイヤとなる波乱の幕開けとなった。この混乱の中、中嶋は好スタートを切り、1コーナーを立ち上がった時にはポジションを3つ上げ4位となっていた。この時3位を走っていたレンジャー・ヴァン・デル・ザンデは、スタートでの接触によってリアウイングにダメージを負っていたため、中嶋は2周目に難なく3位へ浮上する。しかし、その後はマシンのバランスに不安を抱えながらの走行となってしまい、非常に苦しい展開となる。25周という長いレースの中、背後を走るチームメイトのカルロス・ウエルタスからプレッシャーを受け続けたが、なんとかノーミスでしのぎ切り、嬉しい3位フィニッシュとなった。中嶋にとって、表彰台への登壇は2007年のFCJ以来であり、F3では初めて。喜びもひとしおとなった。優勝は、JTR(ジョー・タンディ・レーシング)のニック・タンディ(イギリス)。実の兄であり、チームの創始者でもあるジョー・タンディをレースの2週間前に交通事故で亡くすという、あまりにも悲しい出来事を乗り越え、感動的な初優勝を遂げた。

マシンのバランスに不安を抱え、防戦一手となってしまった第1レースを踏まえ、チームは中嶋の車にセッティングの変更を施した。第2レースでは1周目の終わりにセーフティーカーが導入されるなど、第1レースと同じくこちらも波乱含みのレースとなった。その中で、中嶋は果敢な攻めを見せ1周目の終わりには5位に浮上。セーフティーカーによる先導が解除された後は、4位を走る選手に対して幾度となくオーバーテイクを試みる。セッティングの変更によってバランスが飛躍的に向上したマシンを手にした中嶋は、第1レースとは異なり攻めのレースを展開した。中盤には、トップを走っていた選手がペナルティを受け後退し、4位へ浮上した。連続表彰台の期待も掛ったが、3位を走る選手をオーバーテイクするチャンスには恵まれず、4位でのチェッカーとなった。優勝は、中嶋が所属するライコネン・ロバートソン・レーシングからスポット参戦したマーカス・エリクソン(スウェーデン)。

ロッキンガムでのレースを終え、中嶋は開幕以来全てのレースで6位以内になった唯一のドライバーとなり、ポイントランキングもトップから20ポイント差の3位に浮上。大きな実りのあるラウンドとなった。

中嶋大祐コメント

まずは表彰台を第一の目標にしていましたので、今回の結果については嬉しく思うと同時に、イギリスF3への参戦を支援して頂いているホンダさんとチームに感謝をしています。しかし、今回ダブルRに加わったマーカスに先に優勝されてしまったので悔しい気持ちも強いです。チームは良い車を用意してくれていただけに、予選の結果がとても悔やまれますが、不本意な結果に終わった予選を乗り越えて表彰台に上がることが出来たことは今後に向けての自信につながると思っています。

アンソニー・ハイアット(Anthony Hieatt)監督コメント

チームは素晴らしい仕事をし、3人のドライバーがそれぞれ素晴らしいレースをしたことがとても嬉しい。今回のレース結果によって、私たちがとても競争力のある車を擁していることを証明出来たと思う。
マーカスはこの週末を通してとても速く、彼がこのチームと組んで初めて臨んだラウンドで優勝するのを見ることが出来て嬉しい。大祐も素晴らしいレースをした。彼はこのシリーズの中で最も安定した成績を残しているドライバーのうちの一人である。
ロッキンガムでのチームのパフォーマンスを考えると、来週のホッケンハイムでのレースではさらに良い成績が残せるものと期待している