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レースレポート

英国F3 第8戦 シルバーストン

予選

日付:2009年8月15日(土)
天候:晴れ

予選1回目結果:9位
予選2回目結果:1位

ポールポジションを獲得。日本人としては8年ぶり

中嶋大祐コメント

まずはポールポジションを獲得できたことを嬉しく思います。もちろんレースは決勝で勝つことが一番重要ですが、ポールポジションを獲得するという事も一つの大きな目標でしたので、それを今回達成出来て良かったです。日頃頑張ってくれているチームと、多大なサポートをして頂いているホンダさんに感謝をしています。

予選1回目はアタック中に1度グラベルに飛び出してしまったため、自分たちの実力を出し切れずに終わってしまいました。予選2回目にはその悔しさをなんとか晴らしたいという気持ちで臨んだのですが、正直なところ今回の状況ではトップタイムを出せると思っていませんでした。事実、セクターベストを合わせたラップタイムでは4番手でしたし、まだまだ自分たちに足りない部分はあったと思います。しかし、全ての要素が噛み合った結果トップタイムを出すことが出来ました。

決勝

日付:2009年8月16日(日)
天候:晴れ

決勝第1レース結果:9位
決勝第2レース結果:2位

トラブルに見舞われるが、自己ベストとなる2位を獲得

決勝概要

5月のレースから3ヵ月、イギリスF3が再びシルバーストンへ戻ってきた。今回はインターナショナルと呼ばれるショートコースが第8戦の舞台となる。

気持のよい陽光が注ぐ中行われた第1レース。中嶋は9番手グリッドからまずまずのスタートを切ると、ポジションをキープしたまま1コーナーを抜けた。オープニングラップを終えた後は数周に渡って前を走る車に迫るが、なかなか追い越しどころを見出すことが出来ずにいた。その後も8位を走る車との間隔は一定の範囲で推移するのみで、中嶋にとってフラストレーションのたまる内容となった。結局、中嶋は9位でこのレースをフィニッシュ。2ポイントを獲得した。優勝はカーリンのD・リカード(オーストラリア)。

初のポールポジションスタートとなる第2レース。中嶋は落ち着いてスタートを決めると、まずはホールショットを奪った。冷えたタイヤでの走行を得意とする中嶋は、1周目を終了した時点で2位に1秒近く差を付け、一気に独走態勢を築いた。しかし、4周目の途中にマシントラブルが中嶋を襲う。エンジンカバーを留めている部品の1つが外れてしまったのだ。このトラブルによって浮いてしまったエンジンカバーは、ストレートでパラシュート状となってマシンの速度を落としてしまうだけでなく、マシンの空力性能にも影響を及ぼし、高速コーナーでの安定性をも奪ってしまう。このため中嶋は1秒近くもラップタイムを落とし、一度稼いだマージンを瞬く間に失ってしまった。差を詰められた後も数周の間は何とか1位の座を守っていたが、10周目のブリッジコーナーでついに2位へとポジションを落としてしまう。

その後も中嶋は背後にポイントリーダーのD・リカードを含めた2台のマシンを抱え、一つでもミスを犯せば4位まで脱落してしまいかねない状況となる。マシンにトラブルを抱えている中嶋にとっては非常に苦しい展開であったが、大きなプレッシャーのかかる状況の中で一つのミスも犯すことなく23周のレースを走り切り、今季自己ベストとなる2位でチェッカーフラッグを受けた。このレースの優勝は、ハイテックのR・ヴァン・デル・ザンデ(オランダ)。

中嶋大祐コメント

序盤の自分のペースを考慮すれば、優勝することが十分可能であったレースですし、今回の結果は手放しで喜べるものではないと思っています。しかしレースにトラブルは付き物ですし、今回のレースでは自分の力を出し切ることが出来たと思いますので、気持ちはすっきりとしています。

今シーズンも残り2イベント4レースとなりましたが、自分にはまだ達成出来ていない事があります。もちろん簡単ではないということはわかっていますが、自分の目標を達成することが出来るように精一杯の努力をしていきたいと思います。