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レースレポート

2010 英国F3 第3戦 マニクール

予選

日付:2010年5月22日(土)
天候:晴れ

ベストラップ:14位
セカンドベストラップ:15位

セットアップに苦しみ下位に沈む

中嶋大祐コメント

今回はこれまでの2戦とは違い、チーム全体としてセットアップの面で苦労してしまいました。もう少しきれいにラップタイムを揃える事が出来ていれば、という気持ちもあるのは確かですが、今回のような状況ではミスをするリスクを冒してでも一生懸命プッシュする事が重要だと思いますので、悔いはありません。今は決勝に向けて少しでも状況を改善する事が出来るように、チームと解決策を探さなければなりません。

決勝

日付:2010年5月22日(土)、23日(日)
天候:5月22日:晴れ 5月23日:晴れ

決勝スターティンググリッド
第1レース:15位/第2レース:9位/第3レース:14位

決勝結果
第1レース:9位/第2レース:4位/第3レース:リタイヤ(接触)

本ラウンド終了時のランキング:6位

下位のグリッドからポジションを大きく挽回

決勝概要

スーパーリーグフォーミュラのサポートレースとして行なわれたイギリスF3第3戦の舞台はフランスのマニクールサーキット。今週末は好天に恵まれ、金曜日から日曜日まで雲ひとつない快晴となった。

土曜日の午後に行なわれた決勝第1レース。中嶋は15番手グリッドから好スタートを決めると、第3コーナーでの混乱を上手く切り抜け、1周目の終了時には11位まで順位を上げた。この後は我慢の走行となるが、8周目には中嶋の直前を走っていたチームメイトのF・ナスルがエンジントラブルによりリタイヤしたためポイント圏内である10位に浮上。さらに、レース終盤の16周目には6位を走行していた選手が単独でスピンを喫したため9位にポジションを上げた。一時は8位を走る車まで1秒以内に迫る場面もあったが、オーバーテイクするには至らず、最終的に9位でチェッカーフラッグを受けた。優勝はフォーテックのO・ウェッブ。

日曜日の午前に行なわれた決勝第2レース、中嶋は規定により9番手グリッドからのスタートとなった。このレースでも好スタートを決めると、最初の加速でまずは1台をパスし、さらにストールした車両があったため第1コーナーまでに7位までポジションを上げた。非常にタイトなヘアピンである第3コーナーの立ち上がりでは6位を走行していたO・ウェッブに並びかけるが、ここは行き場を塞がれてしまい7位キープとなる。第5コーナーへの進入では8位を走っていたA・ブザイドにインを差されてしまうが、続く第6コーナーで中嶋がアウトサイドからオーバーテイクし、ポジションを取り戻した。2周を終え、一旦は落ち着いたように見えた第2レースだったが、3周目の第3コーナーで大きなクラッシュが発生してしまう。2位を走行していたJ・カラードがトップのJ・ジャファーをパスしようとしたところ、両者が接触。J・ジャファーは事なきを得たが、J・カラードは横転しグラベル上にストップしてしまった。このクラッシュにより、レースは赤旗中断。中嶋は6番手から再スタートを切る事になった。

迎えた再スタート。中嶋は好スタートを決め、第1コーナーまでに5位へ浮上。レースの大半を第1レースの優勝者であるO・ウェッブの背後で消化していった。ウェッブと中嶋は、ペースが上がらず苦しんでいたJ・ジャファーにつかえるような形でラップを重ねていく。そして迎えた最終ラップ、第3コーナーへの進入でウェッブがジャファーをオーバーテイク。中嶋もジャファーの背後にピタリと付けチャンスを窺うが、高速のS字コーナーで距離が縮まり過ぎてしまい、スピードが鈍ってしまう。これにより中嶋は、逆に背後を走るW・ブラーに対して不利な状況に陥ってしまった。必死でブロックした中嶋であったが、最終コーナーの手前でパスされてしまい6位でレースをフィニッシュ。このレース、トップでチェッカーフラッグを受けたのはハイテックのG・ディアスであったが、レース後にジャンプスタートによる1分のタイムペナルティが加算されたため、優勝者はカーリンのJ-E・ヴァーニュとなった。また、4位でレースをフィニッシュしたJ・ジャファーはレース中に危険なドライビングをしたとしてレース結果から除外されたため、中嶋の最終結果は4位となった。

14番手からのスタートとなった最終第3レース。苦戦した予選の穴埋めをすべく、3レース続けてのポイント獲得を目標とした中嶋はスタートで1台をパスし、さらに順位を上げるべく様子を窺う。バックストレートエンドにある第3コーナーからの立ち上がり加速に勝っていた中嶋は、A・ブランドルのアウト側の斜め横に並ぶ形で第4コーナーに進入していったが、ここでアウト側いっぱいに寄っていた中嶋に対してブランドルがさらなる幅寄せを行なったため2台は接触。中嶋はこの接触でサスペンションにダメージを負い、手痛いオープニングラップでのリタイヤとなった。このレースを優勝したのは、フォーテックのO・ウェッブ。

中嶋大祐コメント

第1レースの終了後、土曜日の夜にセットアップ上の問題点が見つかり、第2レースの前にそれを修正する事が出来ました。その後はペースが幾分改善され、第2レースでは十分周りと戦えるという手ごたえを得る事ができました。第3レースはポイントの面だけではなく、マシンのセットアップの確認という意味でも非常に重要だったのですが、残念ながら1周目に他の車に接触されてリタイヤとなってしまいました。

今週末を振り返ると、予選までに自分たちが抱えていた問題の原因を把握することが出来ていなかった事でチーム全体が間違った方向に進んでしまい、予選以降全てのセッションが難しくなってしまいました。もう少し早く問題を把握出来ていればもっと違った結果になっていたと思いますが、まずはここで気持ちを切り替えて、来週のホッケンハイムでのレースを精一杯頑張りたいと思います。