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レースレポート

2010 英国F3 第6戦 スパ・フランコルシャン

予選

日付:2010年7月30日(金)
天候:晴れ時々曇り

ベストラップ:20位
セカンドベストラップ:19位

またしても不完全燃焼の予選に

中嶋大祐コメント

ロッキンガムに続き、自分たちの実力を結果に反映する事が出来ない予選となってしまいました。赤旗の影響でアタックラップが限られている中で、2セット目のタイヤでクリアラップを記録する事が出来ませんでした。トラフィックの管理に関しては、これまでイギリスで新たに経験してきた事が裏目に出てしまっているように感じます。根本的に予選中の時間の使い方やリズムを変えなければなりません。

決勝

日付:2010年7月30日(金)、31日(土)
天候:晴れ時々曇り

決勝スターティンググリッド
第1レース:19位/第2レース:20位/第3レース:20位

決勝結果
第1レース:20位/第2レース:9位/第3レース:リタイヤ

本ラウンド終了時のランキング:10位

第2レースでは11台抜きを披露も、第1レースと第3レースではアクシデントに泣く

決勝概要

スパ・フランコルシャンサーキット。日本の鈴鹿サーキットと並び、世界中のレーシングドライバーから非常に高い評価を受けているこのサーキットがイギリスF3選手権第6戦の舞台となった。数々のチャレンジングなコーナーもさることながら、非常に長いアクセルの全開区間を有する事でも有名で、このサーキットでのレースではオーバーテイクのチャンスも非常に多い。

スパにしては珍しく安定した天気に恵まれた金曜日、第1レースと第2レースは行なわれた。迎えた第1レース、19番手グリッドからスタートした中嶋は前方でストールしかけた車両を避けながらの加速となったものの、ポジションを上げることに成功し、1コーナーを立ち上がった段階で17位まで浮上。このレースでグリッド上の誰よりもダウンフォースを削っていた中嶋はそのメリットを活かし、続くオールージュからケメルストレートに掛けてさらに複数の車をオーバーテイクする。さらに、前方で起きたクラッシュにも助けられ、オープニングラップが終わった時点で13位までポジションを上げた。しかしその直後の2周目、メインストレートエンドにあるラソースヘアピンでカーリンのJ・ジャファーに追突され中嶋はスピン。なんとかレースには復帰するが、24位までポジションを落としてしまう。この時点で1つ前のポジションを走る車とはストレート1本分以上の差が付いてしまい、ポイント獲得のチャンスは実質的にここで失ってしまうが、この後3位グループと変わらないペースを維持しながら必死で追い上げた中嶋は最終的に20位で13周のレースをフィニッシュした。

第1レースをフィニッシュした順位である20番手からのスタートとなった第2レース。良いスタートを切った中嶋は、オープニングラップの各所で起こった混乱を上手く切り抜けながら随所でオーバーテイクを成功させ、1周目が終わる頃には9つポジションを上げ11位まで浮上した。ここで、さらなるポジションアップを狙う中嶋に立ちはだかったのは第2戦シルバーストンで優勝を飾っているARTグランプリのA・シムズ。ラップタイムでは中嶋の方に分があったものの、巧みなブロックで中嶋の行く手を阻む。しかし中嶋は3周目、6速全開のブランシモンコーナーの手前でブロックラインを取ったシムズのアウトサイドに並ぶと、そのままアウトサイドからシムズをオーバーテイク。ポイント圏内の10位まで浮上した。シムズとのポジション争いによってラップタイムをロスした中嶋と前を走る4位グループとの間には、この時点で大きなギャップが出来てしまうが、最後まで諦めずにプッシュした中嶋は6周目に9位に浮上し、8周のレースを終えた。

土曜日の午後に行なわれた決勝第3レース。再び20番手という厳しい位置からのスタートとなるが、8周という短い距離で行なわれた第2レースで9位までポジションを上げた中嶋。倍の距離で行なわれる第3レースではさらなる上位進出が期待された。まず、オープニングラップで17位まで順位を上げると、2周目、3周目にはそれぞれ1台ずつオーバーテイクを成功させ、15位まで浮上した。そして4周目、中嶋は最終コーナーの立ち上がりでさらに一つポジションを上げ14位へ。続くラソースヘアピンへの進入では中嶋の目の前を走るL・フォレスティがミスを犯し、その立ち上がり加速が鈍ったところで中嶋は横に並んだ。しかし、ここでフォレスティが無理な幅寄せを行ない、すでにコース幅いっぱいを走行していた中嶋に接触。2台はもつれるようにガードレールに接触し、リタイヤとなった。

中嶋大祐コメント

このコースのレイアウトと自分たちのレースペースから考えて、3レース全てでポイントの獲得を十分に狙える内容でしたが、第1レースと第3レースではアクシデントによってそのチャンスを失ってしまいました。まずは上位のグリッドからスタートしない事には状況は良くなりませんので、予選の取り組み方について改めて一から担当のレースエンジニアと考え直します。ロッキンガム、スパと不甲斐ない結果が続いてしまっていますが、次戦スラクストンでは流れを取り戻す事が出来るように精一杯頑張ります。引き続き応援を宜しくお願い致します。