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レースレポート

2014年 SUPER GT 第5戦 FUJI GT 300km Race

予選

日付:2014年8月9日(土)
天候:曇り

予選結果:
Q1:11位/Q2:-

Q2進出は逃すも、トップと0.5秒差の11番手

中嶋大祐コメント

わずかな差でQ2進出を逃し、非常に悔しいです。フリー走行では5番手タイムを記録し、これまで進めていたマシンとタイヤの開発の方向性が正しかったことを証明できました。予選でも上位タイムを記録してQ2進出が出来るようにしたかったのですが、あと0.1秒足りずQ1敗退となりました。今日の結果については残念ですが、進歩できているのは間違いないので引き続き皆で協力して頑張っていきます。明日のレースでもご声援を宜しくお願いします。


決勝

日付:2014年8月10日(日)
天候:雨

決勝結果:3位

不安定な天候の中、500クラス初の表彰台

決勝概要

スーパーGT第5戦の舞台は富士スピードウェイ。接近していた台風の影響であいにくの天候に見舞われたたが、夏休み期間中の開催ということもあり、サーキットは賑わいを見せた。

スタートまで約1時間となったところで非常に強い雨が降り、一時はレースの開催自体が危ぶまれたものの、フォーメーションラップが開始される頃には小康状態となり、レースはセーフティカー先導のもと無事スタートを迎えた。

第1スティントを担当したのは中嶋大祐。2周目にセーフティカーによる先導が解除されると、中嶋大祐は1コーナーでカルソニックIMPUL GT-Rを抜き10位にポジションアップ。さらに5周目にはWedsSport ADVAN RC Fを、6周目にはD'station ADVAN GT-Rを立て続けにオーバーテイクし、一気に8位まで浮上した。

さらなるポジションアップを狙っていた中嶋大祐であったが、この時装着していた深溝のウェットタイヤは熱の影響で少しずつパフォーマンスを低下させていってしまう。そんな中、対照的にライバル勢は徐々にスピードアップ。7周目には一度かわしたカルソニックIMPUL GT-Rからポジションを奪われ、9位となった。

10周目に入ると、雨が強まりコース上の雨量が急激に増えたためセーフティカーが導入された。17周目までセーフティカー先導のもと周回を重ねたが、雨量は増す一方だったため、オフィシャルはレースの赤旗中断を決定。雨が弱まるまで、およそ20分間の中断を挟み、レースは再開された。

レースが再開されると中嶋大祐は引き続きタイヤのオーバーヒートに悩まされ、苦しい戦いを強いられる。後方から追い上げてきたS Road MOLA GT-R、KeePer TOM'S RC Fから猛攻を受け、ポジションをさらに落としてしまう。そこでチームはなるべく早くコンディションに合ったタイヤへと交換するため、早いタイミングでのピットインを決断。24周目にバゲット選手へと交代し、浅溝タイヤを装着してマシンを送り出した。

コースへ出たバゲット選手は、素晴らしいパフォーマンスを発揮。29周目にはその時点でのファステストラップを記録するなど、トップを上回るペースで周回を重ねていった。毎周順調に上位陣とのタイム差を縮めていったバゲット選手はライバル勢がピットストップを行なう度にポジションアップ。38周目には10位、40周目には9位、42周目には5位となると、45周目にはついに表彰台圏内となる3位まで浮上した。

3位に浮上してからも安定したペースで走行を続けたバゲット選手は、終盤またしても降り出した強い雨にも影響を受けず、最後はセーフティカー先導のもと見事レースを走り切りチェッカーフラッグを受けた。中嶋大祐にとっては500クラス初の、そしてバゲット選手とEpson NSX CONCEPT-GTにとっては初めての表彰台圏内でのフィニッシュとなった。

中嶋大祐コメント

表彰台に上ることが出来て、非常に嬉しく思っています。第1スティントは少し苦しみましたが、第2スティントから浅溝タイヤへと交換し、バゲット選手が素晴らしい速さを見せてくれました。開幕から全力でサポートしていただいているHondaさんやダンロップさん、スポンサーやファンの皆さんに感謝しています。次戦の鈴鹿ではドライでもウェットでも力強く戦うことが出来ると思っていますので、引き続きご声援を宜しくお願いします。