今回は年に一度のタイでのレースです。僕たちの使用するダンロップタイヤは、今回のレースの舞台となるチャーン・インターナショナル・サーキットと相性が良く、実際昨年と一昨年も高いポテンシャルを持っていました。
予選は今季初のQ2進出を果たし、引き続きこのサーキットとの相性が良いことを確認することができました。ただ個人的には少し反省の残る予選で、新品タイヤの性能を100%引き出すことができなかったように感じています。というのも、僕が担当したQ2の中でほぼ同じタイムを2周記録したためです。最初のアタックでタイヤを使い切ることができていれば、あと0.3秒ほどは上げることができていたかもしれません。
決勝では、5位までポジションを上げることができました。GTでは、久々に「レースをした」という実感が残るレースになりました。タイヤは最後まで安定した性能を発揮してくれて、ライバルとのバトルを心から楽しむことができました。
唯一残念だったのは、レース終盤に300クラスの車両から追突を受けて12号車に抜かれてしまったことです。このアクシデントがなければ、4位となっていたはずです。
まだまだ課題山積ではありますが、チームやダンロップさんにとって、また何よりもドライバーにとって士気の上がるレースになりました。次戦のもてぎは今シーズン最後のレースですので、悔いの残らない戦いをしたいです。