DAISUKE NAKAJIMA

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データシート

2008年全日本F3選手権

第9戦&第10戦・岡山国際サーキット

距離:3.703km×18周+25周
公式予選&第9戦決勝:6月7日 曇り時々晴れ・観衆: 5,500人(主催者発表)
第10戦決勝 :6月8日 晴れ時々曇り・観衆:14,000人(  同  )

淡々としたレース展開で、6位と9位

第9戦予選 8位  第10戦予選 8位
第9戦決勝 6位  第10戦決勝 9位

木曜日からの走行でたくさんのセッティングを試すが、
決定打が出ない。

岡山は戸田レーシングの地元。
多くの人が応援に来てくれた。

F3は子供達がグリッドを務めてくれた。
その名もグリッドキッズ。レース後の交流会も設けられた。

抜きどころがない岡山で、淡々とレースが進む。

全日本フォーミュラ3選手権(第9・10戦)が6月7〜8日に岡山国際サーキットで開催さ れた。 全9イベント/18戦で争われる今年のF3選手権。今回の第5イベントがシーズンの折り 返し地点といっていいだろう。前回のもてぎで不運なリタイヤとなってしまった中嶋としては、ここで挽回を図りシーズン後半につなげたいところ。しかも舞台となる岡山は、所属する戸田レーシングの地元。そういう意味でも今シーズンのポイントレースの一つになるはずだ。

木曜・金曜と合同テストが行われ、土曜日の予選から公式セッションがスタート。空は雲で覆われていたものの、雨の気配はなく30分間の予選は終始ドライコンディションで行われた。中嶋はナショナルクラスとの混走時間ではややタイムが伸び悩んだように見えたが、残り10分の全日本選手権クラスの占有時間では、セッティングの微調整が功を奏しタイムアップ。8番手タイムをマークし、日曜日の第10戦での8番グリッドを確保した。セカンドベストタイムで決定される、午後に行われる第9戦予選でも8番グリッド獲得となった。 午後4時10分、第9戦決勝がスタート。8番グリッドからスタートした中嶋は、まずまずの動き出しを見せポジションキープでオープニングラップを終える。レース序盤には前のマシンのバトルも見せたが、抜きどころの少ない岡山ではなかなかパスまで至らない。もちろん中嶋も、唯一のパッシングポイントとなるヘアピンコーナーでは後ろに迫るマシを上手くブロックしポジションをキープ。レース全体でも目立ったバトルは起こらず、中嶋は上位マシンがアクシデントにより早々に後退したことで2つ順位を上げ、6位でゴールとなった。 翌日曜に行われる第10戦決勝は25周での戦い。前日よりも7周多い周回数で争われるため、なかなか抜きどころのないフラストレーションの溜まるレースを、ファイナルラップまでいかに集中力を途切らせることなく走りきることができるか? が重要になる。

  前日の結果を踏まえマシンに変更を加えた中嶋は、前日同様8位からのスタート。 レース序盤の団子状態の中で1台のマシンにヘアピンコーナーで先行を許すものの、その後は最後まで集中力を切らすことなくプッシュしていった。周囲に比べ、終盤まで大きくペースが落ちることなく周回を重ね、ファイナルラップでレース中の自己ベストタイムも記録し、9位でのフィニッシュとなった。 結果は決して満足のいくものではなかったが、レースウィークを通してマシンデータの蓄積など、収穫もあった。次戦は約1ヶ月先。走りなれた鈴鹿での雪辱を誓う。

中嶋大祐選手コメント

「淡々としたレース展開になってしまいました。チームの地元ということでたくさんの人が応援にきてくれたのに、不甲斐ないレースをお見せすることになり残念です。 木曜から走行を始め、チームといろいろ話し合いながらセッティングを詰めてきましたが、『これだ』というものに今一歩たどり着けず、苦しい週末になりました。 でも、たくさんのものを試してきた結果データを蓄積できたことはひとつ収穫だったと思います。テストもそんなにたくさんできるわけではないので、レースをしっかりと走りきったことで次につながる収穫は得られたと思います」