DAISUKE NAKAJIMA

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データシート

2007年フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)

第11戦&第12戦・富士スピードウェイ・フォーミュラ・ニッポン第6戦

距離:4.563km×15周+21周
第6回公式合同テスト  :8月24日 晴れ・観衆  − 人( 未発表 )
公式予選&第11戦決勝 :8月25日 晴れ・観衆  8,800人( 主催者発表 )
第12戦決勝       :8月26日 晴れ・観衆  21,900人( 主催者発表 )

マシンシャッフルとメンテナンスガレージの入れ替えが行われ後半戦をスタート。
第11戦 富士 4回目のポールtoウイン!シーズン最多勝記録更新。

第11戦予選 1位  第12戦予選 8位
第11レース 1位 第12レース5位

前戦終了後にマシンシャッフルとメンテナンス
ガレージの入れ替えが行われた。

新体制の初戦で、11戦はポールをゲット。

レース中も安定したラップで後続を引き離し
ファステストラップをマークして、15周を走りきる。

11戦は今季4回目のポールtoウイン!
第12戦は予選8位決勝5位。

夏休みも終わりに近づいた8月25〜26日、約1ヵ月半ぶりのフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第11戦・第12戦が富士スピードウェイで行われた。 シリーズのイコールコンディションを保つため、前戦終了後にマシンシャッフルとメンテナンスガレージの入れ替えが行われたFCJ。ドライバー達は、カーナンバーこそ変わらないものの、新しい環境の中で後半戦をスタートさせた。中嶋大祐ももちろん、新しいメカニックとコミュニケーションを図りながらのテスト走行となった。ここで中嶋は総合4番手タイムをマーク。上々の滑り出しとなった。 公式予選が行われた土曜日朝は、セッション開始から気温28℃、路面温度は37℃というコンディション。これは金曜日の公式練習1回目と同じようなコンディションだが、路面状態が良くなったか、トップタイムは公式練習を上回った。中嶋はセッション開始と同時にコースイン。計測2周目でいきなりトップタイムをたたき出した。他のドライバーがトップタイムを更新しても、次の周回であっさりと塗り替え速さを見せつける。タイヤがたれ始めたか、最終ラップまで自己ベストを刻むことはできなかったが、追いつく者はおらず。自身4度目のポールポジションを獲得した。 続けて行われた2回目の予選でも、自身のフィーリングでは速さを持っていたが、序盤から各ドライバーも猛プッシュ。中嶋も果敢にアタックを続けていたが、なかなかトップに立つことができない。僅か1秒差の中に20台以上がひしめき合う現在のFCJでは、ほんの僅かなミスも命取り。それは決勝でも予選でも同じだ。中嶋のベストタイムはトップからはコンマ5秒遅れの1分44秒308。しかしこのタイム、実はシフトチェンジでミスをした周のタイムだった。「それがなければ、あとコンマ2秒は縮められていたはず」と中嶋。それだけ縮めていれば、優勝を狙える2列目からのスタートが可能だったが、結果4列8番グリッドを獲得した。

金曜日までは、比較的涼しいコンディションでセッションが行われていたが、土曜日からは蒸し暑さが戻ってきた。第11戦決勝が行われた午後は気温32度、路面温度は46度というコンディション。 ポールポジションから好スタートを決めた中嶋は、1周目から後続をつき離す快走を見せた。序盤は何とかついて来ていた2番手も、タイヤのパフォーマンスが落ち始める中盤以降はじりじりと後退。中嶋は7周目にファステストラップをマークすると、その後も大きくラップタイムを乱すことなく実に安定した走りで15周を走りきり、危なげなくチェッカーを受けた。これで4勝目をマークした中嶋は、今シーズン最多勝記録を更新した。更にこのレースでは、ポイントランキング上位につけているドライバーの多くが下位に沈み、シリーズチャンピオンを狙う上でも大きな1勝となった。 翌日曜日の第12戦決勝は、土曜日よりも6周多い21周でのバトル。昨日の安定したペースがあれば、8番手スタートの中嶋にも表彰台のチャンスは十分に望める周回数だ。 ポールポジションのドライバーがエンジンストールし、少々混乱気味のスタートの中、中嶋はオープニングラップで2つ順位を上げた。更に次の周にはもう1台を捕まえ、序盤に5位までポジションアップ。その間トップとそれを追いかけている2台は速いペースで周回を重ねていたが、3-4番手は接近戦を演じていたためペースが悪く、中嶋はすぐに3位争いに加わることに。しかし、昨日ほどのペースが作れず、中盤以降は苦戦。12周目には前のマシンの僅かなミスをついて、1コーナーで一旦4位に上がったものの、ダンロップコーナーまで後ろのマシンを振り切れずにいた。なんとか振り切ったときには、すでに3位のマシンには大きく離され、単独4位走行に。

このままゴールかと思われたが、最終ラップのヘアピンで一瞬ブレーキが効かなくなり、膨らんだところを後ろのマシンに刺されてポジションダウン。5位でチェッカーを受けることとなった。

中嶋大祐選手コメント

「第11戦の決勝では、今までの勝ち方と違って大きなミスもなく、安定したラップで後続を離していくことができたので、すごく落ち着いたレース展開を作れました。ポイント差も縮まりましたし、見ている人に『速い』というイメージを持ってもらえる勝ち方ができたと思います。それに比べると第12戦は8番手スタートから5位フィニッシュと、結果から言えばあまり良くはありませんが、前回の富士(第7戦:17位、第18戦:12位)よりは内容もいいレースができたと思います。 次は、富士と全然キャラクターの違う菅生でのレースになりますが、結果的にも内容的にも、周りにアピールできるような良いレースができるよう頑張ります」