DAISUKE NAKAJIMA

DAISUKE NAKAJIMA
Top > RACE > レースレポート > 第13戦&第14戦・スポーツランドSUGO・フォーミュラ・ニッポン第7戦

データシート

2007年フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)

第13戦&第14戦・スポーツランドSUGO・フォーミュラ・ニッポン第7戦

距離:3.704km×18周+25周
第7回公式合同テスト :9月14日 晴れ・観衆   − 人( 未発表 )
公式予選&第13戦決勝:9月15日 晴れ・観衆   6,800人(主催者発表)
第14戦決勝     :9月16日 晴れ・観衆  16,500人(主催者発表)

FCJ初開催の菅生、荒れたレースで苦戦。

第13戦予選 15位  第14戦予選 20位
第13レース 15位 第14レース 19位

FCJ初開催となった菅生。ほとんどのドライバーが木曜日の公式テストが初走行となった。
中嶋選手は金曜日午前のセッションで痛恨のクラッシュ。午後は走行を断念し、翌日の予選に臨む事になる。

予選結果は15位、20位の後方グリッド。

第14戦は、レース中,黄旗掲示区間の減速が充分でなかったと
判断され、複数のマシンと共に30秒のペナルティを受ける。

9月15〜16日、フォーミュラチャレンジ・ジャパン第13戦・第14戦がスポーツランドSUGOにおいて行われた。ここまで鈴鹿・富士・もてぎを転戦してきたFCJ。SUGOでの開催は初めてとなる。 他のカテゴリーでSUGOを走ったことのあるドライバーも中にはいたが、大部分は木曜日の公式テストが 初走行となった。中嶋大祐もその一人。「鈴鹿と似ているというように聞いてはいましたが」とは言うものの、最大高低差69mという、まるで山道のようなコースに苦戦した。公式テスト序盤では、下りながら左に曲がる3コーナーでスピードが乗らず、まずはここが課題となった。 3コーナーが落ち着いてくると、今度は下り坂の先にあるSPコーナー。2つの左コーナーで回りこむSPは難しいポイントの一つだが、金曜日午前中のセッションで、中嶋はこのSPコーナーでクラッシュを喫してしまった。マシンのリアウィングがひしゃげてしまうほどのダメージを受けたため、午後のセッションは走行を断念。コースサイドでの「見取り稽古」となった。 「修正しなきゃいけない部分は分かっていますから。前半の富士ラウンドのように、何がいけないのか分からないよりはいいです」。とはいうものの、初めてのコースでセッションを1つフイにしてしまうのは、やはり大きなビハインドとなった。翌日午前中に行われた公式予選で、それは表れた。 普段どおりに、10分のインターバルを挟んで15分の予選が2回。朝から雲が垂れ込めていて、1回目の予選時にはうっすらと霧も出ていた。9時30分にセッション開始。中嶋を含め全員がコースへと飛び出していった。 計測1周目にとりあえずのタイムをマーク、1周をおいて再びタイムアタックを開始していた中嶋だったが、赤旗が掲示され、アタックを中断されることに。最終コーナーでクラッシュしたマシンが出たためだった。

車両回収に時間がかかり、セッションが再開されたのは15分後、残り9分で激しいアタック合戦が始まった。中嶋も果敢にアタックしたが11番手タイム、中嶋の後にタイムを上回ったドライバーもいて、結果15番グリッドが決定。2回目の予選でも、トップグループのペースにはなかなか追いつかず、20番グリッドに甘んじた。

予選時には出ていた雲もお昼にはすっかり姿を消し、9月中旬にもかかわらず決勝スタート時点では、気温が30℃にも上昇した。午後2時10分、第15戦決勝がスタート。 中嶋はまずまずの動き出しを見せて1コーナーへ入っていく。だが、ヘアピンコーナー先で1台のスピンが引き金となり、多重クラッシュが発生!中嶋の目前での出来事だったが、上手く回避した。 すぐさまセーフティカーが入り、パッシングの禁じられたセーフティカーランとなる。実に4台ものマシンがコース上にストップしてしまったため、4周にわたりセーフティカー先導でレースが続けられた。再スタートが切られたのは、6周目に入るところ。 ここからが、本当の戦いとなる。再スタートではポジションをキープできた中嶋だったが、周りに比べてペースが悪く、8周目には一つポジションダウン、更に12周目にも同じようにストレートから1コーナーで一気に抜かれてしまった。トップグループは1分22秒台、中団でも23秒台での周回が続く中、中嶋はともすると24秒にまでラップタイムが落ちていたのだから1番のパッシングポイントとなる1コーナーを押さえきるのはなかなか難しいことだった。

それでも、周りの脱落もあり、終盤にはグリッドと同じ15番ポジションに。「レース後にいろいろと調べた結果、ハイポイントコーナー付近でのスピードがぐっと上がった」という終盤の数ラップは22秒台のタイムが出て、なんとか周りと同ペースでレースをすることが出来たのだった。  翌日曜日に行われた第15戦は、20番グリッドからのスタート。まずまずのスタートを決めた中嶋は、オープニングラップで3つポジションを上げたものの、ミスから再び順位を落とす。今回のレースでも序盤ペースの上がらない中嶋は、下位集団の中に埋もれる形で周回が重ねられていった。が、途中SPコーナーでクラッシュに巻き込まれそうになったのを巧みに回避するなどして少しずつ順位を上げていき、最後は16位でチェッカーを受けた。「予選結果でこの位置(20位)にいたことが、今回の結果の全てですからね」という中嶋。

更にチェッカー後、黄旗掲示区間での減速義務違反によりペナルティが課され、正式順位は19位となった。今回のレースでは、ランキングで争っているドライバー達が上位に名を連ねたため、中嶋はやむなくポジションダウン。しかし、残る2ラウンドはもてぎと鈴鹿。特に走りなれた鈴鹿では、開幕戦を思い出させる走りを見せることを誓った。

中嶋大祐選手コメント

「木曜日の走り出しから順位的にもタイム的にも上にいられなかったことと、2日間のテストと予選で、そこからタイムを上げていけなかったことが、今回のレースの全てになりました。 周りに詰まっているという感じではないんですが、やはりトップグループの中で走るのと、そうでないのとは環境が違いますから。それに、金曜日の1セッションをフイにしてしまったのも、初めてのサーキットだったから痛かったです。 残りのもてぎと鈴鹿は、これまでのレースで内容的にはあまり悪くなかったので、最後に向けて挽回していきます」