DAISUKE NAKAJIMA

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データシート

2007年フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)

第15戦&第16戦・ツインリンクもてぎ・フォーミュラ・ニッポン第8戦

距離:4.801km×12周+18周
第8回公式合同テスト :10月19日 晴れ・観衆  − 人( 未発表 )
公式予選&第15戦決勝:10月20日 晴れ・観衆  5,600人( 主催者発表 )
第16戦決勝      :10月21日 晴れ・観衆  15,500人( 主催者発表 )

予選タイムが伸びず。第15戦レースでは3ポイント獲得。

第15戦 予選18位  第16戦 予選16位
第15レース 8位  第16レース 11位

前回菅生でノーポイント。
もてぎでは結果を出さなければならない。

しかし、予選でのタイムが伸びない。
Rd.15のグリッドは18位。スタートでジャンプアップして8位入賞。

Rd.16決勝の朝はまぶしいほどの快晴。

Rd.16は、スタートでひとつポジションダウン。結果は11位。

10月20〜21日、フォーミュラチャレンジ・ジャパン第15戦・第16戦がツインリンクもてぎにおいて行われた。今シーズンも、残り4戦。ポイントランキングを考えると、前回菅生でノーポイントだった中嶋は、なんとしてもここで結果を出さなければならないところだ。もてぎでのレースは、5月に行われた第5戦・第6戦以来となる。 木曜・金曜の2日間で行われる練習走行でレースウィークは始まるが、2日間とも、午前中が20番手近く、午後はトップ10入りという、なんとも波のある結果で終えた。 本人曰く、「新品タイヤの使い方が、トップグループと比べて上手くない」とのこと。季節や路面のコンディションによって、タイヤのグリップ感覚というものは違ってくるが、それにドライビングを上手く合わせられないのだ。

いわゆる「おいしいところ」をフルに使えていない中嶋は、全員が新品タイヤでスタートする金曜日の午前中は、23番手タイムに留まり、ユーズドタイヤで始まる午後のセッションでは、8番手タイムをマーク。ユーズドタイヤで走ることになる決勝に対してはいい感触を得られるものの、翌土曜日に向けては、新品でスタートする予選セッションが大きな課題となった。

 そして、土曜日の予選。夜に雨が落ちてきてはいたものの、路面はすでに乾いていた。全車がセッション開始と同時にコースに入っていく。中嶋はコースインから2周でタイヤを温め、アタック開始。13番手タイムをマークした。その後、4周目に僅かにタイムを削ったが、終わってみれば18位。10分間のインターバルをおいての2回目の予選では、最終アタックで16番手に食い込むのがやっと。やはり「新品タイヤの使い方」に苦戦した形となった。しかし、ユーズドタイヤでのラップタイムは上位陣に引けをとらなかった。勝負は決勝だ。

土曜日最後のセッションとして、FCJの第15戦が行われた。午後3時30分。気温21度と、肌寒い中で決勝がスタート。スタートの飛び出しが良かった中嶋は、1周目を終えて12番手にまで大きくジャンプアップ。大きな集団の中では、中嶋のペースは良いほうだったから、数周で前のクルマを追い抜き、トップ10に入ることができるかと思われていたが、序盤に1台、ミスから大きく順位を落としたマシンがあり、1ポジションアップ、さらにドライビングスルーで1台が脱落、その後も相手側のミスでコースアウトするドライバーが多く、自身がバトルせずとも徐々にポジションが上がっていく展開に。結果8位でフィニッシュするも、誰かと戦って獲得したわけではないポイント。中嶋の心境としては複雑だ。翌日に向けては、「自分で抜いていく。自分の力でポイントを稼ぐ」ことが、一つのターゲットとなった。

その日曜日は、まぶしいほどの快晴に恵まれた。気温はさほど高くないが、照りつける日差しのせいで、路面温度は上昇。タイヤの内圧をどう設定するかでも、ペースは全く違ったものになる。中嶋は少し高めに内圧を設定。序盤にペースの遅い集団から抜け出すためだった。 10時20分、18周の決勝がスタート。今回は、スタート直後の混乱に飲まれる形で、普段とは逆に、1つポジションを落とした格好でレースがスタートした。前半戦に勝負を掛けた中嶋だったが、思いの外周りとのラップ差が大きくなく、前とのギャップを詰めることができても、抜くには至らず。後半に入ると周りのペースアップもあり、苦しい展開のままレースが続いた。それでも生き残ったほうが勝つのが勝負。昨日同様、他車の自滅で11位にまでポジションを上げてフィニッシュした。残念ながらポイントは獲得できず、ランキングも5位に。しかし最終戦の舞台は慣れ親しんだ鈴鹿サーキット。1年の集大成として、最多勝記録の更新に臨む。

中嶋大祐選手コメント

「結局は、新品タイヤの使い方が上手くなくて、予選順位が振るわなかったことが、今回の結果の全てです。グリップ感の違いに、走り方を合わせられなかったと思います。 最終戦は走り慣れた鈴鹿ですし、木曜日の走行から思い通りの流れでいけるように頑張ります」